
2014年製作
製作国:日本
ジャンル:ドラマ
監督:石井裕也
脚本:奥寺佐渡子
【自己評価(10点満点中)】
★★★★★★☆☆☆☆(6点)
主要キャスト
・妻夫木聡(レジー笠原(ショート))
・亀梨和也(ロイ永西(ピッチャー))
・勝地涼(ケイ北本(セカンド))
・上地雄輔(トム三宅(キャッチャー))
・池松壮亮(フランク野島(サード))
・高畑充希(エミー笠原)
・佐藤浩市(笠原清二)
あらすじ
1900年代の初め、不景気に喘ぐ日本では、多くの者が新天地を目指し、カナダに渡った。
しかし、そこで彼らを待っていたのは、過酷な労働と貧困、そして激しい差別であった。
そんな彼らにも、一つの希望があった。
それは、日本人街に誕生した唯一の野球チーム「バンクーバー朝日」であった。
体格で上回るカナダ人相手に、試合に出ては負けを繰り返し、リーグでは最下位の常連であったが、その一生懸命なプレイは、厳しい生活を送っていた現地の日本人達にとって一筋の光となっていた。
ある日、チームのキャプテンを任されていたレジー笠原は、相手選手の大柄で鈍そうな体格を逆に利用し、セーフティバントと盗塁を駆使して戦う事を思い付く。
感想
1914~41年の27年間、戦前のカナダで活躍しながらも、日本軍の真珠湾攻撃を境に敵と見做され収容所行きとなり、更に約60年の時を経て、2003年にカナダ野球殿堂入りを果たした日系移民の野球チーム「バンクーバー朝日軍」の実話を基にした感動作です。
当然、物語の都合上野球のシーンが多くなるのですが、どうやら敢えて野球経験者の俳優を集めて、リアリティに拘ったそうですね。
なので、試合のシーンも、よくあるような未経験者が無理矢理演じている感じではなく、まるで普通の試合のような雰囲気が出ていたと思います。
そして、万年最下位の「バンクーバー朝日軍」が、今や日本野球の象徴ともいえる「スモールベースボール」で勝利を積み重ねていけるチームに成長するところが、この映画の見所です。
差別からくる圧倒的に不利な判定にも耐え続け、フェアプレーに徹する事で現地白人達の支持も得ていくシーンは、同じ日本人として気持ちがいいものです。
映画で観ている私達でさえそういう気持ちにさせるんですから、当時の日系人に与えた勇気は相当なものだったんでしょうね。
しかし、そんな彼らにも戦争の影が忍び寄り…。
普通にスポーツができることがどれほど素晴らしい事か、こういった映画を観るとしみじみ感じます。
