
2019年製作
製作国:アメリカ
ジャンル:サスペンス
監督:ジョー・バーリンジャー
脚本:マイケル・ワーウィー
【自己評価(10点満点中)】
★★★★★☆☆☆☆☆(5点)
主要キャスト
・ザック・エフロン(テッド・バンディ)
・リリー・コリンズ(エリザベス・ケンドール(リズ))
・カヤ・スコデラリオ(キャロル・アン・ブーン)
・ジョン・マルコヴィッチ(エドワード・カワート裁判長)
・ジェフリー・ドノヴァン(ジョン・オコンネル)
・アンジェラ・サラフィアン(ジョアンナ)
・ハーレイ・ジョエル・オスメント(ジェリー・トンプソン)
あらすじ
1969年、ワシントン州シアトルにあるバーで、シングルマザーのエリザベス・ケンドール(リズ)は、テッド・バンディと名乗る男と知り合った。
容姿端麗なテッドとリズは意気投合し、やがて二人は恋に落ちる。リズの幼い娘であるモリーもテッドと仲良くなり、3人は幸せな時間を過ごしていく。
しかし、ある日テッドは、女性誘拐未遂の容疑を掛けられ逮捕されてしまう。
テッドは無実である事を必死に訴え、リズもテッドの言い分を信じるが、裁判では有罪判決を受け、服役する事になる。
その後、隙をついて脱獄したテッドは、逃亡先のフロリダ州で再び身柄を拘束され、今度は女性連続殺人事件の容疑者として裁判に掛けられる事になる。
そして、裁判が進んでいくに連れて、テッドの残虐な本性が明るみに出てくる。
感想
1970年代のアメリカを震撼させたシリアルキラー、テッド・バンディを描いた作品です。
彼は30人以上の女性を惨殺した罪で死刑判決を受け、既に死刑を執行されています。
テレビ等でも「米史上最悪の殺人鬼」として過去に何度か取り上げられた事があるので、名前だけは聞いた事があるという方も多いのではないでしょうか。
ただ、本作については、それらの惨殺シーンはほぼ出てきません。
本作で描かれているのは、「テッド・バンディがどういう人物であったか」という点であり、法廷や獄中を舞台として、恋人であるリズの視点も含めながら物語が進んでいきます。
なので、本編は殆どが裁判と獄中のシーンで構成されており、殺人のシーンなど、スリラー的な要素を期待されている方にとっては「思っていたのと違う」という感想になるかもしれません。
前述の通り、彼が女性を殺すシーンはほぼ皆無であり、裁判では一貫して無実を主張しています。
しかも、恋人リズとのシーンは本当に幸せそうで、気の利く優しい男性として描かれているため、「実は冤罪なのでは?」という錯覚に陥りそうになりました。
何だか、見事に製作者の術中に嵌ってしまった気分でしたね(苦笑)。
実際にこの映画の試写会後に行ったアンケートでは、観た人の実に8割が、バンディに魅力を感じたとの回答があったそうです。
(事件当時のアメリカでも、彼に対し同様の現象が起こったとの事)
容姿端麗で頭脳明晰、裁判では常に堂々としており、確かに魅力を感じるのも頷けます。
でも、その完璧さこそが、彼がヤバい奴である事を際立たせているとも言えます。
そんな訳で、シリアルキラーを扱いながら殺人シーンをほぼ無くし、その人物像を中心に描いた事が却って功を奏したといえる映画だと思います。
