
2011年製作
製作国:日本
ジャンル:戦争
監督:平山秀幸
脚本:西岡琢也
グレゴリー・マークェット
チェリン・グラック
【自己評価(10点満点中)】
★★★★★★★★★☆(9点)
主要キャスト
・竹野内豊(大場栄 大尉)
・唐沢寿明(堀内今朝松 一等兵)
・井上真央(青野千恵子)
・山田孝之(木谷敏男 曹長)
・中嶋朋子(奥野春子)
・阿部サダヲ(元木末吉)
・ショーン・マクゴーウァン(ハーマン・ルイス大尉)
あらすじ
昭和19年7月、サイパン島の日本軍は、アメリカ軍の猛攻に必死に耐えながらも、大規模な反撃をする力はもう残されていなかった。
南雲中将を始めとした指揮官達は既に自決し、残った兵士達は最期の突撃を敢行、壮烈な玉砕を遂げる。
陸軍の大場栄大尉も突撃に加わっていたが、至近距離で爆風を浴びて気絶し、その結果、一命を取り留めた。
その後、他の生き残った兵士達と合流した大場はジャングルに後退する。
当初は玉砕を考えていた大場であったが、ジャングルに逃げ延びていた民間人を傘下に加えた事で、彼らと共に生き延びる決意を固める。
感想
太平洋戦争におけるサイパン島での戦いにて、米軍の占領後も47名の残存兵と共に徹底抗戦を貫き、最終的に200名に及ぶ民間人の命を守った事で知られる、陸軍の大場栄大尉を描いた映画です。
実在した人物を元にした戦争映画という事になります。
主演の竹野内豊さん演じる大場大尉が、実直で朴訥な人物に描かれていて、観ていて非常に好感が持てました。
劇中では、この大場大尉の心の葛藤も上手く描かれています。47名もの残存兵を率い、帝国軍人として最後まで戦い抜くという気持ちと、約200名もの民間人を抱え、彼らのためにも早く降伏させてあげたいという気持ち。
この狭間で揺れ動きながらも、常に冷静に判断をして危機を乗り越えていく姿に、真の日本軍人を見た思いです。
そして、最も印象に残ったのは、米軍によるサイパン占領後500日以上も戦い抜き、最後に山を降りる場面でした。
皆で整列し、軍歌である「歩兵の本領」を歌いながら行進して山を降りる時、彼らは何を思っていたんだろう。
降伏する悔しさ、日本に帰れる安堵感、最後まで戦い抜いたという達成感、いろいろな感情が入り混じっていたんだろうなと思います。
他にも、唐沢寿明さん演じる堀内一等兵の、モロに”兵隊やくざ”といった感じのビジュアルも見所です。
ちょっとやり過ぎ感はありましたが、個人的には嫌いじゃないですね。
日本の戦争映画としては珍しく、米軍視点のシーンも数多くあり、お互いの立場を冷静に描いているところも好印象でした。
意外と、そういう戦闘映画って、邦画にはあまり無いんですよね。
残酷な描写も極力抑えられていますので、戦争映画が苦手な人でも鑑賞できると思います。
