沈まぬ太陽

画像引用元:映画ドットコム

2009年製作
製作国:日本
ジャンル:ドラマ


監督:若松節朗
脚本:西岡琢也


【自己評価(10点満点中)】
 ★★★★★★★★☆(9点)

主要キャスト

・渡辺謙(恩地元)
・三浦友和(行天四郎)
・松雪泰子(三井美樹)
・鈴木京香(恩地りつ子)
・柏原崇(恩地克己)
・戸田恵梨香(恩地純子)
・香川照之(八木和夫)
・石坂浩二(国見正之)

あらすじ

航空会社大手である国民航空の社員である恩地元は、労働組合の委員長を務め、純粋な思いで職場環境の改善を目指し会社側と争う。
しかし、その過程で強行手段に訴えた事で会社側と対立し、懲罰人事で僻地への海外赴任を命じられてしまう。

パキスタン、イラン、ケニアと、「流刑」とも取れる転勤を10年にも渡り強いられた恩地は、その後ようやく本社への復帰を果たすが、その直後に国民航空のジャンボ機が御巣鷹山に墜落するという大事故が起きる。
念願の本社復帰から一息付く間もなく、恩地は事故遺族の世話係を命じられ、心身共に疲弊していく。

感想

山崎豊子さんの同名小説を映画化した本作ですが、その内容については、かなり物議を醸し出したそうですね。
この作品に出てくる『国民航空』とは、『日本航空(JAL)』がモデルになっていて、その中枢の腐敗した内情を描いた作品だけに、その内容を巡って日航側ともかなり争ったとの事。
まぁ、この作品で描かれている事が事実だとすれば、企業としては恐るべき腐敗ぶりだと思いますが、実際のところはどうなんでしょう?

さて、肝心の映画の中身ですが、とにかく出演者が豪華ですね。他の映画なら主演で出るような人でもチョイ役で出てたりしますし。
そして、なんとこの映画、上映時間が202分。3時間超の長編映画です。
真ん中にインターバル(休憩)があり、前半と後半に分かれた構成となっています。
にも関わらず、その長さを感じずに最後まで集中して観られたのは、社会派作品として見応えがあるという事です。

この映画の主人公である恩地は、本当に純粋な人物として描かれています。不当な扱いを受けても文句一つ言わず、ただひたすら耐え抜いて、正しい事のために、目の前の仕事に打ち込んでいく。
悪い言い方をすれば、世渡り下手な人なんでしょうが、それが却って、人の信頼を得る事にも繋がっているように思えますし、事故遺族との交流についても、そういう描かれ方をしていますね。
それと対比するような形で、上層部の腐敗した実態が描かれています。そして、そういう人ほど、どんどん上にのし上がる事が出来るという現実。世の中というのは、なかなか綺麗には行きませんね。


日航機事故を絡めて描いている為、その内容には賛否両論あるとは思いますが、個人的にはかなりの良作でした。

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