
2017年製作
製作国:イギリス・アイルランド合作
ジャンル:スリラー
監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:ヨルゴス・ランティモス
エフティミス・フィリップ
【自己評価(10点満点中)】
★★★★★★☆☆☆☆(6点)
主要キャスト
・コリン・ファレル(スティーブン)
・ニコール・キッドマン(アナ)
・バリー・コーガン(マーティン)
・ラフィー・キャシディ(キム)
・サニー・スリッチ(ボブ)
・アリシア・シルヴァーストーン(マーティンの母)
・ビル・キャンプ(マシュー)
あらすじ
郊外の豪邸で暮らす心臓外科医スティーブンは、美しい妻と可愛い二人の子供に恵まれ、順風満帆な生活を送っていた。
しかし、スティーブンにはある秘密があった。
それは、以前に彼が執刀した手術で亡くなった患者の息子、マーティンと時々会っていた事である。
スティーブンはその罪悪感から、マーティンに腕時計をプレゼントしたり、何かと気にかけていた。
しかし、マーティンを自宅に招き入れ家族に紹介した後、スティーブンの家族に奇妙なことが起こり始める。
子供たちは突然歩けなくなり、やがて食事も拒否するようになった。
突然の不可解な出来事にスティーブンは戸惑うが、その後マーティンより、衝撃の事実を知らされる。
感想
まず、冒頭いきなり心臓が画面いっぱいに映し出されるという衝撃の描写から始まる、なかなか狂った映画でした。
その後のストーリーも、終始観ている人を不安にさせるような展開で進んでいき、不気味なBGMがそれに拍車をかけています。
主人公達の一家は、郊外の豪邸に住み、表向きは何不自由の無い幸せな家庭なんですが、それがマーティンという青年によって、不条理にも壊されていきます。
このマーティン役のバリー・コーガン氏の演技が、この映画の見所の一つです。
どこか不気味で、しかも何を考えているのか分からないような演技で、観ている者をジワジワと不快にさせてくれます。ある意味素晴らしい演技ですね。
(特に、パスタを食べるシーンが何とも言えず気持ち悪かったです…。)
そして、スティーブンとその家族がとる行動もまた、観る人を更に嫌な気分にさせていきます。
母親が「私達はまだ若いから子供は作れるわ」って言ったかと思えば、父親のスティーブンも、学校で先生に「姉と弟、どっちが優秀か?」って聞いてみたり。
姉も両親に対して、自分が如何にいい子であるかを急にアピールし出したり、もう揃いも揃ってヤバイです。
一番歳下の弟が一番まともに見えてきます。
こんな感じで、全編通して不穏な空気で包まれた描写となっています。
少なくとも、楽しい気分で鑑賞できる映画ではないので、オススメしていいものかどうか悩むところですが、決して駄作ではありません。
かなり良く作り込まれていて、やや玄人向けな感じはしますが、観て損はないかと思います。
