
2023年製作
製作国:日本
ジャンル:ドラマ
監督:前田哲
脚本:龍居由佳里
前田哲
【自己評価(10点満点中)】
★★★★★★★★★☆(9点)
主要キャスト
・松山ケンイチ(斯波宗典)
・長澤まさみ(大友秀美)
・鈴鹿央士(椎名幸太)
・坂井真紀(羽村洋子)
・藤田弓子(大友加代)
・柄本明(斯波正作)
あらすじ
訪問介護センターで働く介護士の斯波宗典は、誠実で献身的な仕事ぶりで、センターの利用者やその家族、職員から慕われる好青年であった。
ある日、センター利用者宅で、センターの所長である団と利用者本人が死亡しているのを訪問した職員が発見する。
団は利用者宅の合鍵を所持していたため、警察は当初、窃盗目的で侵入したところ足を滑らせて階段から転落した事故死であると判断した。
しかし、利用者自身も同時に亡くなっていた事、そして部屋に謎の注射器が落ちていた事から事件の可能性を指摘。
団が死亡したと推定される時間に、付近の防犯カメラの映像に斯波が映り込んでいた事から、警察は彼を追求した。
その結果、斯波は犯行を自供し、彼らの他に40人余りの要介護者を殺害した事を告白する。
担当検事である大友秀美は、斯波を大量殺人者と断罪するが、斯波は自分のした事を「救い」であったと主張する。
感想
人生において、誰もが直面する可能性のある「親の介護」。
その問題を正面から捉えた映画でした。
ある程度終わりがあり、徐々に負担が軽くなる子育てとは違い、終わりが見えず、場合によっては徐々に状況が悪化していく介護。
それに直面した時、介護者はどのように振る舞うのか。
何か正解なのか分からず、家族が精神的にも肉体的にも、そして金銭的にも追い詰められていく様子が実にリアルでした。
松山ケンイチさん演じる斯波の採った手段も、一般的には犯罪であり、連続殺人と呼べるものですが、彼の過去を思うと、私はとてもそれを断罪する気持ちにはなれませんでした。
ただ、この辺りは、観る人のこれまで歩んできた人生や、介護を経験したか否かでまた感じ方も変わってくるかも知れませんね。
劇中の様々な出来事が本当に紙一重で、ちょっとしたキッカケで好転したり崩壊したり…。
かなり重いストーリーでしたが、本当に観る価値のある映画だと思います。
