ロード・オブ・ウォー

画像引用元:映画ドットコム

2005年製作
製作国:アメリカ
ジャンル:ドラマ


監督:アンドリュー・ニコル
脚本:アンドリュー・ニコル

【自己評価(10点満点中)】
 ★★★★★★★☆☆(7点)

主要キャスト

・ニコラス・ケイジ(ユーリ・オルロフ)
・ジャレッド・レト(ヴィタリー・オルロフ)
・イーサン・ホーク(ジャック・バレンタイン)
・ブリジット・モイナハン(エヴァ)
・イーモン・ウォーカー(アンドレイ・バプティスト Sr.)
・サンミ・ロティビ(アンドレイ・バプティスト Jr.)
・イアン・ホルム(シメオン・ワイズ)

あらすじ

ウクライナからアメリカに移り住んだオルロフ家の長男ユーリは、家族と共にリトル・オデッサでレストランを営んでいた。
ある日、ユーリは向かいのレストランのメニューを偵察しに行ったところ、マフィアの銃撃戦に巻き込まれる。 この出来事をキッカケとして、ユーリは武器商人の道を歩む決意を固め、弟のヴィタリーを相棒に選ぶ。

ゼロからのスタートであり、当初は思うようにいかなかったが、アメリカ軍将校を賄賂で抱き込み、米軍が戦地に置き去りにした武器の売却に成功した事を皮切りにその才能を開花させ、やがて世界中の紛争地で武器を販売するに至る。
しかし、ビジネスが軌道に乗ってきたことで、ユーリらはインターポールの捜査官であるジャック・バレンタインに目をつけられてしまう。

感想

世界を股にかける武器商人、いわゆる”死の商人”を、ニコラス・ケイジ主演でユーモアも交えて描いた、なかなかの良作でした。

冒頭、
工場の機械で銃弾が製造される → ベルトコンベアで従業員に仕分けられる → 箱に詰められて出荷される → 船に乗せられる → 何処かの港で降ろされる → トラックで運ばれる → 戦場で降ろされる → 兵士達に渡される → 銃に装填される → 銃から発射される → 相手の兵士の頭を貫く
この一連の流れを”銃弾”視点の映像で観せられ、その映像の見事さに一気に引き込まれました。


しかも、ただユーモアに表現するだけではなく、武器の売買における問題点もきちんと描き、深く考えさせられる内容になっています。
この映画の主人公であるユーリ・オルロフは、武器を売って世界を変えてやるとか、そういう事を考える野心家ではありません。
世の中に需要があるからお客様に供給するだけ。本当にそれだけです。
彼はごく普通のセールスマンであり、本人からしたら武器を売る事は、自家用車を売るのと気持ち的には大差ないのかもしれません。
ただ、その売り物が他の一般的な売り物と違うところは、それが大勢の人を殺す事を目的に作られた道具であるということです。

因みに、この映画で何より恐ろしいのは、終盤インターポールに拘束されたユーリが、大国の圧力で釈放された事です。
大国にしてみたら、武器輸出は必要悪であり、ユーリ達フリーランスの武器商人は便利な人間という訳です。
しかも、武器輸出を行なっている代表的な国が、米英露中仏という、国連の常任理事国というのですから、もはや笑えません。
そしてその武器は、時には幼い少年兵にまで行き渡り、その銃で罪もない女性や子供が殺される…。
この世はなんと邪悪なことか…。

我々普通の日本人にとっては全く馴染みのない世界ではありますが、こういう映画を通して、世界の現実も知っておくのもいいかもしれませんね。

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