
2013年製作
製作国:日本
ジャンル:サスペンス
監督:白石和彌
脚本:高橋泉
白石和彌
【自己評価(10点満点中)】
★★★★★★★☆☆☆(7点)
主要キャスト
・山田孝之(藤井修一)
・ピエール瀧(須藤純次)
・リリー・フランキー(木村孝雄)
・池脇千鶴(藤井洋子)
・吉村実子(藤井和子)
・小林且弥(五十嵐邦之)
あらすじ
スクープ雑誌「明朝24」の記者をしている藤井修一は、東京拘置所に収監中の死刑囚・須藤から届いたという手紙を上司から渡され、取材を命じられた。
須藤の面会に行った藤井は、警察にも話していないという3件の余罪と、事件の首謀者であり、須藤が“先生”と慕う木村という男が存在する事を須藤から打ち明けられる。
須藤は藤井に対し、今は先生の事を憎んでおり、自殺に見せかけた3件の保険金殺人事件を世間に公表し、先生を追い詰めてほしいと頼み込んだ。
藤井から報告を受けた上司は、信憑性の無さから記事にしない事を決め、藤井自身も須藤の話は半信半疑だった。
しかし、独自に取材を進めて行くうちに、須藤の告白が真実だと分かってくる。
家庭に問題を抱えていた藤井は、そこから目を逸らすように取材に没頭するようになる。
感想
1999年に茨城県で実際に起きた「上申書殺人事件」を基に描かれた同名ベストセラー小説を映画化した作品となります。
こういう実話を基にした映画は大好きで良く観るのですが、同時に、これ本当に起きた事件なのか、と恐ろしくなりますね。
リリーフランキーさん演じる「先生」こと木村が、ピエール瀧さん演じる須藤と組んで、何の躊躇いもなく人を殺していくところが何よりも怖いです。
見た目は普通の優しそうなおじさんなのに、躊躇するどころか、むしろ楽しんでいるかのように殺人を犯していく。
標的になる者も何かしらの弱みを握られていて、しかも強面の須藤が隣にいるから、逆らう事すらできないまま殺されていく。
何だか、人ってこんなにも残酷になれるんだということを思い知らされますね。
そして、山田孝之さん演じる主人公の藤井も、口では正義を唱えていながら、家庭では痴呆の母を嫁に押し付けて帰宅すらしない。
登場人物それぞれが闇を抱えていて、かなり重い内容でした。
そして、人生で困った事(主に金絡みですが)が起きた時に、頼る人を間違えるととんでもない事になるんだという、いい教訓にもなりましたね。
結末も何とも重苦しく、主人公の気持ちを考えると虚しさだけが残りますが、こういった恐ろしい事件が実際にあったことを知るためにも、観て損はない映画だと思います。
