怒り

画像引用元:映画ドットコム

2016年製作
製作国:日本
ジャンル:サスペンス


監督:李相日
脚本:李相日


【自己評価(10点満点中)】
 ★★★★★★★★☆(9点)

主要キャスト

・渡辺謙(槙 洋平)
・宮崎あおい(槙 愛子)
・松山ケンイチ(田代 哲也)
・妻夫木聡(藤田 優馬)
・綾野剛(大西 直人)
・森山未來(田中 信吾)
・広瀬すず(小宮山 泉)

あらすじ

八王子で結婚7年目の夫婦が自宅で殺害されるという、凄惨な殺人事件が発生した。
犯人は全裸で現場に留まった後、犯行現場に「怒」の血文字を残して逃走。
容疑者として浮上した山神一也という人物を必死に追っていた警察であるが、その足取りを一向に掴めないでいた。
山神が整形し、一般社会に溶け込んでいるのではないかと分析した警察は、テレビ番組を使った公開捜査を展開。山神の整形後のイメージ写真を全国に公開し、一般からの情報を広く求めた。

時を同じくして、東京、千葉、沖縄にて、素性の知れない男がそれぞれ現れる。
彼等は当初怪しまれながらも、徐々に周囲に溶け込み、やがて受け入れられていくが、テレビで公開された山神の写真と特徴が似ている事で、周囲から疑いの目を掛けられる。

感想

わたくし、個人的に房総に縁があるため、3つの舞台のうちの一つが千葉の房総という事で鑑賞してみたんですが、想像していたより良い作品でした。
とにかく出演者が豪華で、それぞれが主役で映画に出演できるほどの面々です。よくこれだけの俳優陣を集められたなぁと感心しました。ホントに難しい役柄ばかりだと思うんですが、皆さん迫真の演技で、観た甲斐がありました。

全く別の場所にふらっと現れた素性不明の3人の男。彼等はそれぞれの土地で徐々に溶け込み、周囲の人間も少しずつではあるが、彼等を受け入れていき、やがて、彼等と周囲との間には、信頼関係(または恋愛関係)が出来上がっていきます。
しかし、そんな折、テレビ公開された殺人事件の指名手配写真。別人だと信じたいが、見れば見るほど彼等と酷似しているその特徴。
信じたいのに心の何処かで疑ってしまう、信じて欲しいのに疑われてしまう、そして、信じていたのに裏切られる。そうした心情が観ていて凄く伝わってきました。

因みに、この3人の男のうちの1人が犯人である山神なのですが、ミステリー小説のような犯人捜しの要素はほぼ無く、あくまで彼等の人間関係をメインに描いています。
ここまで書いた通り、観ていて悲しいシーンが多く、中には目を背けたくなるほどのシーンもありますが、私個人としては、鑑賞のキッカケとなった房総編がハッピーエンドで終わってくれた事で、少しは救われた感覚でした。
観た後にスッキリするような作品ではありませんが、俳優陣の迫真の演技は観る価値ありなので、ぜひオススメしたいです。

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