
2014年製作
製作国:アメリカ
ジャンル:戦争
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ジェイソン・ホール
【自己評価(10点満点中)】
★★★★★★★★★☆(9点)
主要キャスト
・ブラッドリー・クーパー(クリス・カイル)
・シエナ・ミラー(タヤ・カイル)
・マックス・チャールズ(コルトン・カイル)
・ルーク・グライムス(マーク・リー)
・カイル・ガルナー(ゴート=ウィンストン)
・サミー・シーク(ムスタファ)
あらすじ
テキサス州に生まれ、父親から狩猟の技術を仕込まれながら育ったクリス・カイルは、アメリカ大使館爆破事件をきっかけに海軍へ志願。厳しい訓練を突破して米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに配属される。
程なくしてアメリカ同時多発テロ事件が発生、それを契機としてイラク戦争が始まり、カイルにも戦地への派遣命令が下る。
イラクで狙撃手としての才能を開花させたカイルは、軍内でレジェンドと称賛されるが、同時に敵方からは懸賞金をかけられ、命を狙われる存在となっていた。
終わりの見えない凄惨な戦いの中、同僚や弟が戦場で苦しみ、倒れていく姿を目の当たりにしたカイルは精神的に疲弊し、その心は徐々にPTSDに蝕ばまれていく。
感想
イラク戦争に4度も従軍し、160 人(一説には250人)もの敵兵を射殺した伝説のスナイパー、クリス・カイルの生涯を描いた作品です。
正義感に突き動かされて特殊部隊シールズに入隊し、意気揚々とイラクに出兵するも、最初の任務で狙撃したのは幼い少年とその母親。いくら爆弾を抱えて海兵隊員に襲い掛かろうとしたとはいえ、国に帰れば自分にも妻子がいる彼にとって、あまりにもショッキングな出来事だったろうと思います。
その夜に基地内の宿舎で「まさか最初がこんなだとは…」とうな垂れるクリスの心情は察するに余りあります。
劇中には、この他にも幼い子供が犠牲になるシーンがあるのですが、これが世界の現実かと思うと、とても辛い気持ちになりますね。同時に、我々が如何に恵まれた国に住んでいるかを思い知らされます。
その後もイラクに留まり続け、戦果を上げれば上げるほど、同時に心が壊れていく様子は、観ていて本当に辛いところですね。
なお映画の終盤は、帰国後にPTSDの治療に努め、徐々に日常を取り戻すクリスが描かれています。ところが…。
ちなみに私、全く事前の知識無しでこの映画を観たので、このラストは思わず固まってしまいました。
帰国後に治療を頑張り、やっと平和な日常が訪れようとしていた矢先に、これはあんまりだろうと…。
これらが全て実話かと思うと、世界が如何に残酷かを考えさせられますね。
我々も今は平和な日々を送っていますが、それは永遠に保証されたものではなく、いつ破られるか分かりませんし。
とても重いテーマの映画ではありますが、平和とは何かを考えるきっかけにもなると思います。
