
2010年製作
製作国:日本
ジャンル:ドラマ
監督:李相日
脚本:吉田修一
李相日
【自己評価(10点満点中)】
★★★★★★☆☆☆☆(6点)
主要キャスト
・妻夫木聡(清水祐一)
・深津絵里(馬込光代)
・満島ひかり(石橋佳乃)
・岡田将生(増尾圭吾)
・柄本明(佳乃の父)
・樹木希林(祐一の祖母)
あらすじ
長崎に住む青年、清水祐一は、以前出会い系で知り合った石橋佳乃と会う約束をしていた。
しかし、待ち合わせ場所に、佳乃が想いを寄せる大学生の増尾圭吾が偶然現れた事で、佳乃は祐一との約束を無視し、圭吾に付いて行ってしまう。
その後、佳乃は行方不明となり、やがて福岡と佐賀の県境にある峠の橋の下で、遺体となって発見される。
当日行動を共にしていた増尾に殺人容疑が掛かるも、彼は逃亡し姿をくらます。
同じ頃、祐一は、同じく出会い系で連絡を取り合っていた馬込光代と初めて出会い、その日のうちにホテルに向かう。
男性経験の無かった光代は戸惑いながらも祐一を受け入れ、二人は親密になるが、ある日祐一から、人を殺してしまった事を打ち明けられる。
感想
思いがけず人を殺してしまった青年が、その後出会った素朴な女性と互いに惹かれ合い、真の愛に気付くというストーリーです。
祐一と光代の温かくも辛い逃避行は、観ていて本当に切ない…。
悪人って一体何なんだろう?どこからが悪人で、どこからが善人なんだろう?
という、このタイトルの意味について深く考えさせられる映画でした。
世間から見れば、人を殺してしまった祐一が悪人とされてしまいますが、そもそも、その原因を作ったのは殺された佳乃であり、彼女も決して善人とは言えません。
そして、女をまるでモノのように扱う増尾や、息子を祖母に押し付けて逃げた母親、憔悴している祐一の親族に容赦なくマイクを向けるマスコミなど。私からしたら、こいつらの方が余程祐一より悪人に見えてしまいます。
そんな中、素朴な女性である光代の存在が作中では救いになっていましたね。
彼女は祐一と幸せになって欲しかった。あと1日早く出会えていればと思わずにはいられません。
何だか、愛って素晴らしいけど、同時に愛って辛いなぁと思います。
因みに、あらすじを読むとサスペンス映画っぽい印象ですが、サスペンス要素はほぼ無く、純粋な人間ドラマとして描かれています。
割と重い内容であり、何度も観たくなる映画ではないかもですが、おすすめできる良作です。
