
2016年製作
製作国:日本
ジャンル:ドラマ
監督:白石和彌
脚本:池上純哉
【自己評価(10点満点中)】
★★★★★★★★★☆(9点)
主要キャスト
・綾野剛(諸星要一)
・YOUNG DAIS(山辺太郎)
・植野行雄/デニス(アクラム・ラシード)
・矢吹春奈(田里由貴)
・瀧内公美(廣田敏子)
・ピエール瀧(村井定夫)
・中村獅童(黒岩勝典)
あらすじ
大学時代に柔道チャンピオンとなった諸星要一は、その実力が評価され、1979年に北海道警察の刑事して採用された。
しかし、その強い正義感とは裏腹に、何も出来ず教育担当の先輩刑事にいびられる辛い日々を送っていた。
ある日諸星は、署内で随一の検挙数を誇る敏腕刑事の村井から食事に誘われ、そこで刑事としての極意を教わる。
その教えとは「裏社会に飛び込み、S(=スパイ)を作れ」という過激なものであった。
諸星はその教えを忠実に守り、暴力団と密接な関係を持つ。
彼等から情報を仕入れる事に成功した諸星は、瞬く間に道警のエースとなったが、裏社会との関係が深まるに連れて、やがて自らも犯罪に手を染めるようになる。
感想
以前、北海道警察内部で実際に起きた不祥事「稲葉事件」を元にした映画です。
市民を守るためにある警察で、このような事が公然と行われていたというのが驚きですね。
コンプライアンスなんて言葉が無かった時代、とにかく建前だけ取り繕えば、後は裏で何をやっても許される。
そんな時代背景だからこそ、安易に裏社会と関係を持ち、手段を選ばずに突き進んでいく訳ですね。
そうした中での、下っ端から成り上がり、やがて頂点を極めながらも転落していく様がテンポ良く描かれていて、飽きることなく一気に観れました。
綾野剛さんの、うだつの上がらないまじめな青年からトップに上り詰めるも、やがて坂から転がるように堕ちていく演技がとても良かったです。
しかも一本の映画内であれだけ体型も変えるって、何気に凄いと思います。
しかしまぁ、大量のシャブを税関でスルーし、代わりに大量のチャカを検挙しますって、なんという恐ろしい世界かと思いますよ。
チャカ押収できればシャブはいっか!みたいな空気だし…。
でも、主人公の諸星も決して悪人ではなく、本人なりに必死にやった結果として転落してしまったというのが何とも悲しいですね。
そこは少し同情しました。
