
2015年製作
製作国:イギリス
ジャンル:スリラー
監督:アレックス・ガーランド
脚本:アレックス・ガーランド
【自己評価(10点満点中)】
★★★★★★★★☆☆(8点)
主要キャスト
・ドーナル・グリーソン(ケイレブ・スミス)
・アリシア・ヴィキャンデル(エヴァ)
・オスカー・アイザック(ネイサン・ベイトマン)
・ソノヤ・ミズノ(キョウコ)
あらすじ
世界最大の検索エンジンを開発した大手IT企業「ブルーブック」でプログラマーとして働くケイレブは、社内抽選で「ブルーブック」社長であるネイサンの自宅を訪問する権利を得る。
ネイサンの自宅は広大な山岳地帯の中に位置するため、ケイレブは専用ヘリコプターで現地に向かう。
そこは人間社会から完全に隔離され、まるで施設の様な様相を呈していた。
自宅で一人生活するネイサンの浮世離れした雰囲気にケイレブは戸惑うが、そんなケイレブを他所に、ネイサンはここで「人工知能AI」の研究開発をしている事を打ち明ける。
そして、ネイサンは開発中の人工知能に対して、チューリング・テスト(面談テスト)を行ってほしいとケイレブに依頼する。
ケイレブは快く引き受け、人工知能を搭載した女性型ロボット・エヴァと対面する事になる。
感想
「AIが感情を持ったらどうなるか」
過去の映画でも、何度か採り上げられてきたであろうテーマですが、それに加えて「女性のAI」というところがこの映画の面白いところです。
本作に出てくるAIを搭載したロボット「エヴァ」は、手足や腹部は透明で中の機械が見えていて、見た目は完全にロボットですが、顔や体型は女性そのもの。
主人公ケイレブが、エヴァに対してチューリングテスト(機械が人と近い振る舞いをする事ができるかを判定すること)を行うシーンを中心に、物語が進んでいきます。
初めはお互いの自己紹介から始まり、他愛のない会話に留まるのですが、その会話には、何処か女性らしさも垣間見ることができます。ケイレブも、段々とエヴァに心を許していき、エヴァという存在に魅力を感じる様になっていきます。
この時のエヴァとの会話シーンなのですが、個人的な感想としては、率直に言って少し不気味さを感じました。
一見、ケイレブに好意があるような雰囲気を出していますが、何処か得体の知れない感じが拭いきれず、「エヴァの話している内容、これは全部本心で話しているのか?」と疑いながら観ていました。
社長のネイサンも一癖ある人物で、信頼できるのはどちらなのか、段々と分からなくなります。
まぁ、そういった鑑賞者にモヤモヤした気持ちを感じさせるところも、この映画の狙いなのかもしれませんね。
そして終盤、あの結末は私にとっては少し意外でした。ちょっと想像していた事態とは違ったので。
エヴァがどんな気持ちであの行動に出たのか。悪意があったのか、それとも、純粋な気持ちからなのか。その辺りについては、非常に興味がありますね。
なんというか、本作では、ロボットを創ったというより、一人の女性を創ったという表現の方が正しいかもしれません。
この先の未来、AIについては更に技術が進み、この映画に描かれているようなロボットが実現する可能性は大いにあると思います。
ただ、それに対して人間の制御が及ばなくなる時、一体何が起こるのか…。
技術の進歩を見てみたい気持ちと、それが実現する事に対する恐怖、どちらも自分の気持ちの中にありますね。
そして、本作で描かれた結末は、その答えの一つなのではないでしょうか。
